茨木市議会議員 山下けいきHP

 

 

人と動物の共生を求めて

 

 

動物に関する法律や宣言など

 

茨木市の犬、猫の避妊去勢手術に対する助成制度です。せいぜいご利用下さい。

動物愛護法です(リンクしています)

動物の権利の世界宣言(1978年、ユネスコ本部、パリ)

動物の愛護リンク集

 

 

山下の茨木市議会での発言から

 

<2005年3月  茨木市議会本会議>

動物愛護行政の推進について(原稿です)

先日の新聞に、犬の飼育数1250万匹、飼育率18.8%、猫の飼育数1160万匹、飼育率15.1%、世はあげてペットブームが続いている。

2000年に12月1日に動物愛護法が施行された。附則第2条で5年後の見直しが入り、今環境省の「動物の愛護管理のあり方検討会」検討が続いている。改めて動物愛護行政の推進について質問したい。

(1)自治体の責務は果たされているか

 法律が第4条で、動物愛護週間ということで、「ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるようにするため、動物愛護週間を設ける」と。「地方公共団体は、動物愛護週間には、その趣旨にふさわしい行事が実施されるように努めなければならない」。こういった自治体の努力義務が課せられているが、ここ2.3年の取組みはどうだったか。本年度の計画はどうか。

(2)動物の愛護については小さい頃からの教育が大きい。

学校の中で動物愛護法があること、またその内容についても教えていく考えはないか。

学校での飼育動物はそれにふさわしい環境の下で飼育されているのか、どうか。改めて点検していただきたいと思うがどうか。

また学校での飼育について小学校の学習指導要領のなかで位置づけられている。

日本学術会議、科学教育研究連絡委員会などが、「学校における動物飼育の提言」をまとめ、文部科学省は「学校における望ましい動物飼育のあり方」を小学校に配布していると思うが、これは活用されているのか。

(3)見直しについては、動物虐待の罰則強化、地方自治体の取組強化、動物取扱い業の規制強化、実験動物の福祉の向上動物動物愛護団体から種々の要望が出されている。本市としても動物愛護の観点から大阪府や国に積極的に発言してほしいがどうか。

 

<2003年12月  茨木市議会本会議>

◆動物愛護の推進について

 @愛護法以降の取組みについて

 A国や府への働きかけについて

 B動物の権利の世界宣言について

 

<2002年3月  茨木市議会本会議>

◆動物愛護について

 @改正された動物愛護法の周知について

 A動物愛護推進について

 B狂犬病の状況について

 

<2000年9月  茨木市議会本会議>

◆動物愛護について

@犬、猫への避妊去勢手術に助成金を。

A愛護週間や動物愛護法の周知など積極的に

 

 

<1994年12月 茨木市議会本会議>

◆動物処理業者への対応に問題はなかったか

 

<1994年9月 茨木市議会本会議>

◆飼い犬、飼い猫の避妊・去勢手術に対する補助事業について

○6番(山下慶喜君) 
 
1つは、飼い犬、飼い猫の避妊・去勢手術に対する補助事業についてであります。最近、いろんなペットを人生の伴侶として飼うケースがふえております。特に高齢者やひとり暮らしの増加ということも、大きな要素にはなっているかというふうに思います。一戸建だけではなくて、最近ではマンションで飼う人もふえているということで、昨日の朝日新聞を見ましたら、京都と滋賀のマンションの管理対策協議会ですか、こういったところ、あるいは東京都の衛生局、こういったところで「マンションでのペット飼育に指針」ということで、衛生管理、泣き声、悪臭の防止、こういったマナーやルールづくりが進んでいるということが記事になっておりました。従来、ペットの中では犬や猫というのが中心であろうかというふうに思います。

 私もジョギングをしておりまして、安威川や西河原公園へよく行きますけれども、春になるとよく猫が捨てられていて、子どもたちがその周辺に群がっていると、「かわいそうだな」というようなことで、時には、そういった猫を拾って自分の家で飼うという子どももいてるというふうに私は思っています。問題は、そういった形で犬や猫を飼っておりますと、自然に繁殖ということになってくるわけで、それを防ぐためには避妊や去勢手術ということがやられているわけです。獣医さんに聞きますと、手術の費用としてはメスの避妊については約2万円程度、オスについては去勢が1万円というのが世間相場であろうということを聞いたわけでありますけれども。これが単に飼っている個人だけの負担ということで言いますと、かなりな負担になるのではないかなと。この負担にたえられないということになってくると、野犬や野良猫、こういったものがふえる、こういうことになろうかというふうに思うわけであります。

 それで東京の方ですけれども、町田市の方に連絡をしまして、こういったものに対する補助金を行政の方で出しているということを聞きました。東京都下では、かなりな程度にこういったことが普及しているということであります。町田市の場合は、年間500万ぐらいの予算を組みまして、現在のところ毎年順調にこの500万が使われているということであります。要綱を取り寄せてみますと、目的としては、動物の保護及び管理に関する法律というものがありますし、東京都の動物の保護及び管理に関する条例と、こういったことで野犬や野良猫の増加を抑制し、地域社会に対する迷惑や人の身体に対する危害を防止するとともに、市民の動物愛護の意識高揚を図ることを目的とするということで。現時点では、避妊については犬の場合は8,700円、猫が7,500円、去勢については犬が4,500円と猫が3,700円と、こういうことになっているようであります。それで、本市としてもこういった補助事業をされてはどうかと私は思いますけれども、お考えをお聞きをしたいというのが第1点であります。


○環境部長(生澤 忍君) お答えを申し上げたいと存じます。

 まず、飼い犬・猫の避妊手術、去勢手術への補助の問題でございますが、本市には飼い犬の登録といたしましては、平成5年度で4,220頭登録をいたしております。そして野犬につきましては、保健所の方で捕獲しておるわけでございますが、平成5年度では169頭捕獲をしたということでございます。なお、不要犬として保健所に持ち込まれた頭数は、平成5年度で約200頭というように聞いております。市といたしましては、飼い主のモラルの低下から飼い犬が野生化するのを防止するために、保健所と共同して、犬を正しく飼うPRを毎年4月の集合注射時、いわゆる狂犬病の予防注射の実施日でございますが、このときだとか、機会を見て広報紙やチラシ等で広く市民に啓発しておるところでございます。飼い猫につきましては登録はしておりませんが、不要の猫ということで、これは大阪府が府民センタービルの情報プラザで行っておりますが、年間約1,000頭持ち込まれているというように聞いております。

 飼い犬の避妊・去勢手術への補助のことについてでございますが、飼い主が責任を持って正しく飼うことが当然の義務であり、手術についても飼い主負担が妥当と考えておりますが、現実には捨てられた子犬が野犬化し、人に危害を加えているという実態も見過ごすことはできませんので、府下各市の対応や獣医師との関係について調査、研究してみたいというように考えております。

 

○6番(山下慶喜君) 答弁をいただきまして。

 まず、犬と猫の関係ですけども。補助事業について府下の状況ですとか、その必要があるかどうかということについて今後検討したいということですけども。大阪府下でこの事業に取り組んでいるところは、私はまだ聞いてなくて、現在先行しているのは東京都下ということでありますので、もし検討していただけるということであれば、東京都下の方を中心に検討してほしいなというふうに、要望しておきたいというふうに思います。

 野犬の数、それから不要になった犬というのは、犬にとっては大変かわいそうな表現かと私は思いますけど、これだけの169頭と200頭という、こういった形になっているわけですので。町田市の要綱の中にもありますように、やはり野犬、野良猫、こういったものについては増加を抑制するということもありますし。それからやっぱり動物愛護という点からも、できましたら補助事業ということについて、本市が大阪府下で一番最初に実施するぐらいの意気込みで前向きに検討してほしいと、これは要望しておきたいと思います。

 それと、やっぱり私の周辺でも、例えば猫を飼っている人というのは、大抵かわいそうやと思って拾ってきて飼うという、こういうケースが多いんです。犬も似たようなケースが多いかというふうに思いますけども。そういったボランティアという表現になるのかどうかわかりませんけども、動物愛護という形で飼った方が2万とか1万というお金をさらに支出するということについては、私は若干負担が大きいかなというふうに思っていますので、東京の方の町田とか、あるいは東京都下の各区、こういったところでは多分費用の半額負担という形だと思うんです。町田市の場合は、手術をする場合に入院せんとあかんという場合は、獣医さんがその入院費用については自分で持つという形の契約になっているようであります。これは行政の方と獣医師会との契約ですけども、そういった形で獣医師会の協力というものも得られているようです。そういった形で、府下に先駆けてやるというのはなかなかやりにくいと、行政の従来の慣行から言うとやりにくいことかというふうには思いますけども、私は大変市民から喜ばれるのではないかというふうに思いますので、前向きに検討してほしいということをまず言っておきたいというふうに思います。

 

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