これでも小選挙区は正しかったのか

 

 「二大政党による政権交替」が小選挙区制導入の大義名分でした。このでたらめぶりは、選挙互助会の新進党が総選挙の敗北以降、迷走したあげく四分五裂したことからも明らかです。 一人しか当選しない小選挙区は大政党ほど有利。

 

 先の総選挙で自民党は4割の得票で6割の議席を手にしましたが、今では三百議席ある小選挙区の大半 を占めるでしょう。憲法改悪も自民党だけで可能になりそうです。保身で小選挙区制に走った旧社会党の面々は事態をどう説明するのでしょうか。

 

 銀行や証券会社のために30兆円も注ぎ込み、震災被災者は放置する橋本政権。国民意識からかけ離れた政治や政党の議席数をもたらす小選挙区制は早急に見直さなければなりません。

 

 そのためにも7月の参議院選挙で新社会党を大きく前進させなければと 痛切に感じています。比例区は新社会党、選挙区に薪社会党の候補者がいなければ社民でも共産でも選ぶことが庶民の生活を守ることにつながります。

 

  新年の幕開け、皆様にとって幸せな一年になりま すようお祈りしご挨拶といたします。

 

 「お元気ですか」143号 1998年1月号