怪物・山田夘三郎議員を偲んで

 

 怪物と書いてしまったが、96歳で天寿を全うした山田夘三郎元議員は最長老の名物議員。連絡所看板にも「生涯を市政に尽くす男」だったと思うがそう書いていた。重冨市長、山本市長との質疑応答、同じく長老だった西浦議員との野次の応酬など議場を沸かしたものだ。中心部にある高橋の茨木童子を取り上げて「これは手本にしろということか、それともこうなったらあかんということか」と問いかけ、市民会館大ホール入口の人工台地の噴水が飛び散っているのを「風邪をひかすのか」と茶化し、庁舎の回転ドアを「ラブホテルの入口のようだ」とユーモアたっぷりにやっていたのを葬儀で思い出していた。議場も山田議員の質問を漫才のように楽しみにしていたし、本人もそれを意識していたように思う。
ずいぶん昔は社会党所属の時期もあったようだが、私とは1992年の市長選から。大友府議の市長選立候補を巡って社会党会派が分裂、大友府議を応援した市政クラブに所属するようになってからだ。議員を勇退してからも農業委員会会長、神安土地改良区理事長と活躍。自転車に乗りながら「やっ、やっ」と右手をあげて挨拶していた姿もなつかしい。

 

2005年10月16日 ブログ 山下けいきのRUNRUN日誌より