背筋を凍らせたもんじゅの事故

 

 国会の最大の焦点はなんといっても住専。国民一 人あたり1万円以上の負担を押しつけ私企業の救済です。震災被災者は住宅、仕事もないままに厳冬を耐えていますが個人補償は一切ありません。どちらに税金を使うべきかは明らかですが、残念なことにこれが社民党まで保守化した日本政治の現実です。

 

 背筋を凍らせたもんじゅのナトリウム事故は技術過信と真相隠しが段々と明らかになっています。 12月議会では急遽この事故を取り上げ、事故の通報体制、地域防災計画への組入れなど質疑しました。

 

  世の中「命あってのものだね」です。もし二次系配管ではなく、長崎原爆の二百倍ものプルトニウムを 燃やす炉心に直結する一次系だったらチェルノブイ リを上回る惨事になっていたでしょう。

 

 議会内外で 多年にわたり発言してきましたが、国もようやく防災計画に原発事故を加えるようです(朝日1/15)。 理念を失った社会党は消滅し、護憲・民主、反原発・変革の新社会党が誕生しました。私は新社会党が国民の期待を担える政党になるよう、全力を注いでいきたいと考えています。

 

 「お元気ですか」 129号 −1996年2月-