国に佐川あれば地方にカラ出張あり

 

 どうやら「ほめ殺し」は今年の流行語ナンバーワンになりそうです。「検察告訴」に「派閥の跡目相続」と暴力団顔負けの自民党に国民はうんざり。 いつもなら社会党への期待につながるのですが、そうはなっていません。永田町政治への加担、佐川問題の発端である新潟ですら自社公民相乗り選挙では、政党や政治への不信感は募っても仕方ありません。

 

 さて佐川に関心が集まっている最中に地方を揺るがしたのが尼崎市議会のカラ出張。保守から社会・共産までまさに議会ぐるみの体たらく。いつのまにか隣の高槻市議会まで飛び火しています。行政をチェックする議会をチェックするとは喜劇としか言いようがありません。

 

  「長期政権は腐敗する」は古今東西の真理ですが、そのうち「自社公民路線は腐敗の一里塚」の定義も出て来そうです。自らを律し、理念を大切にしながら生きたいものです。

 

「お元気ですか」32号 1992年12月