中東湾岸戦争はハイテク兵器を駆使した多国籍軍の圧倒的な勝利で幕を閉じ、今後は中東の新しい勢力図や復興に向けての取り組みが焦点になりそうです。この復興の受注の90%以上がアメリカ企業になるとか。十万回もの空爆でさんざん破壊しておいて、次は金儲けに走るアメリカ。そのアメリカヘのご機嫌外交に終始してわが日本政府は世界の笑い者になったと言われています。

 

 戦争終結で問題は解決したわけではありませんし、ペルシャ湾への原油流失、油井の破壊が心配されます。日本が環境汚染を最小限に食い止め、医療・食料など民生面の貢献に積極的に取り組むとともに平和憲法を世界に広げることこそ真の国際社会における日本の貢献策になるのではないでしょうか。

 

 終わった戦争ですが「どうも納得いかん」 という市民が北摂から茨木に集まってひとこ と言う場を設けました。出発は地上戦開始ま もなくの頃で内容も「即時停戦」だったのですが「政府の対応に納得いかへん」に変わりそうです。この打ち合わせは高槻や茨木の市民会館を借りたのですが、同規模で茨木は千円足らずなのに高槻が五千円もしたのには驚きました。市民が気楽に安くで借りられるスペースを確保するのも大切な行政の施策に思えます。

 

「お元気ですか」19号 1991年3月