「今年海外旅行者がついに1000万人を突破」と新聞は報 じ、一方で日本にくる外国人も確実に増えてい ます。民間交流がお互いの国情の認識を深め大きくは国際平和に役立てば大歓迎なのですが、金満日本人が金に物をいわせてのトラプルも相次いでいます。 先日も京都アジアセンターから資料が送られてきまし た。
一つはスリランカ女性のプリヤー二さんの例。コンピュータ研修を名目に日本に連れてこられ、「日本人男性と結婚しなければ渡航費を出せ』と脅かされ、結婚相談所で集団見合いに応じたところ、女性に番号札をつけ、日本人男性が一方的に選ぶやり方で、一旦拒否したものの、結局会社役員と結婚。ところが一年後スリランカの父親の見舞いで帰国した間に、夫と相談所長が偽造した離婚届けを出し、夫は別のスリランカ女性と再婚。夫は2度の結婚で2千万円を所長に支払ったという事件で裁判が始まっています。
もう一つは大阪の民間団体が海外での腎臓移植希望者を募り、スリランカの臓器あっせんブローカーの仲介でインド、タイの臓器提供者を探しその生体腎を移植していたもので既に9人がこの手術に応じ3000万円を支払っていたというものです。 在日外国人に対する指紋押捺やスポーツ界からの排除、更には選挙権の問題、アジアヘの製造年月日の入ってない食品の販売など日本が国際社会の一員として果たさなければな らない課題はあまりにも多過ぎます。
「お元気ですか」16号 1990年12月
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