取り返しのつかない原発事故
推進する電力会社、政府の無責任

 

 ▼寝苦しい熱帯夜がここ当分続きそうです。都会のコンクリート化、クーラーに車などもその一因とのこと。酸性雨やフロンによるオゾン層の破壊と合わせ、人間の無制限な経済活動(海外援助の名前のもとに第3世界の自然破壊収奪を進める日本企業も含め)をこれ以上野放しにすることの危険を感 じます

 

 ▼チェルノ ブイリ原発事故の惨状が朝日新聞やニュースステーショ ン、NHKの特集で明らかにされました.炉心はいまだに200℃でくすぶりつづけ、200キロ以上離れたところでも強い放射能が検出され立退きの対象となり、保育所では保母が検知器で子どもの遊び場所を決めるのが替課となっています。白ロシアだけでも被害額が20兆 円にのぼっており、大事故の経済的損失の大きさには驚かされます。

 

 綱渡りの運転を行なっている高浜や福島原発で大事故が起これば人命はもちろんのこと、日本経済を壊滅に追い込むのは間違いありません。モウケのためならなんでもする企業や、それを推進する自民党政府の傲慢さ。こんな無責任な動きを変えていくことの必要性を改めて痛感させた特集でした。

 

▼夏の高校野球が始まり甲子園に故郷の香りを運んでくれています。今年は鹿児島実業が優勝候補の一角に上げられており仕事に手のつかない日がでてきそうです。

 

「お元気ですか」12号 1990年8月