異常に高い不動産。
東京23区でアメリカが買える

 

 今朝の新聞折込みに市内中心部でもないのですが、「敷地10坪(含私道)、建坪10坪強、築20年余」の中古住宅が2980万で売り出されていました。 20坪の中古マンションでもいまや5千万円の時代です..

 

 私の仕事場は6畳が2部屋に台所、玄関で家賃1万6千円。しかしここはあく まで例外。.最近この仕事場の隣にいた人が車を買ったのはいいのですが困ったのが駐車場。なにせ茨木市中心部の中津町、近くになかなか見つかりません。あっても2 万円を超してしまいます。家賃より高い駐車場についに引越してしまいました。 困っているのは賃貸族だけではありません。家が有れば有ったで固定資産税に都市計画税、相続税など地衝の上昇で上がていきます。市役所が公共事業を進める上で最大の障害も土地の買収です。

 

 日米の構造協議が予定より大幅に遅れて終了しましたが、議題の一つがこの土地問題でした。なにせ東京23区の土地 が15000倍の広さをもつアメリカ全土より高いというのですからアメリカならずとも是正を求めたくなるのはあだりまえでしょう。

 

 この地価高騰も自然になったのではな く自民党政治の結果です。土地の買い占め、地上げ、ころがしの悪徳不動産、一般企業も土地をあさり、その含み資産を基に更に金を借りて中には海外にまで触手を伸ばしひんしゅくを買う企業も。こんな企業に金を貸して儲けている銀行は自民党献金ご三家の一つ、自民党・財界 も社会主義の混迷を喜ぶより株暴落の末期的日本金融資本主義を心配したらと思うのですが・…。

「お元気ですか」8号 1990年4月