井上一成のトップ当選よりも
大阪3区で複数候補が正解

 

 6年ぶりの大雪にこども達は大はしゃ ぎ。保育所にいく準備はどこへやら、朝一番に外にとびだし雪と戯れていました。 「ゆきんこが遊ぼうといって降りてきたんだから遊んであげなくちゃかわいそうだよね」と娘、保育所でも雪遊びに夢中だった様です。

 

 さて今回の総選挙、後半にカゼをひいてしまい、開票速報は家で見守る羽目になりました。前半は社会党候補の前進ぶ りに気をよくしていたのですが、だんだんと自民党の安定多数が濃厚となっていきます。与野党の議席数を気にしている私に「原発が爆発したら自民党の人も死ぬのにね」と小学3年の息子。自民党に票が入るのが不思議そうでした。 その選挙も終り、第2次海部内閣が発 足.「クリーン内閣で政治改革』といわれても金権選挙、派閥エゴ、族議員の利権あさりの横行ぶりにしらけてしまいます。こんな自民党の政権継続に『知性な き選択、日本は政治三流」と海外からの反響。自民党の体制選択論による争点隠しのずるさと共に国民意識の低さも取上げられていましだ。

 

 社会党が「政権交代を唱えても、2名擁立にはおよび腰」では国民の共感を得ることはできません。 兵庫1区を始め、共倒れもなく2名当選が相次いだ.のは『政権交代をめざすなら社会党の複数擁立は当然のこと」という有権者の意識とそれを受け止めた社会党の構えだったのでしょう。井上候補のトップ当選を喜ぶよりはなぜ2名立てな かったのかという声が出され説明に困り ました。3区で社会党2議席を願う声に応えられる態勢を社会党が党を挙げて候補者と共に作り出すことが何よりも求め られているように思えます。

 

「お元気ですか」7号 1990年3月