でたらめの消費税見直し

 

 あわただしい12月です。今月も予定が次々と埋まっていきます。反アパルトヘイ ト国際美術展、党府本部大会、市議会、第4青少年運動広場の竣工式、南九州会ゲートボール大会、そして忘年会…。

 

  「お元気ですか」の原稿も今からです。社会新報号外の1月号、本誌の1月号とそろそろ準備しなければと思うのですが、まあなんとかなるさといった生来の性格は直りそうもありません。

 

 さて、自民党の消費税の見直し。国民の税金を注ぎ込んでの消費税大幅見直しキャ ンペーンで期待を煽ってはみたものの、結局は見直しは食料品ぐらいのもの。大風呂敷とはこのことをいうのでしょうか。

 

 簡易課税制度や免税点のおかげで「全事業者の95パーセントがなんらかのごまかしができる」というのですから、こんないいかげんな税金はありません。この政府公認の「脱税システム」で1兆円以上の消費税が業者のフトコロに消えるといわれています。しかも納税までの期間で財テクもでき笑いが止まりません。

 

 この不公平の最たる簡易課税や免税点は最初から検討しないというのですから「大幅見直し」は真っ赤なウソ。また貧乏人ほど負担率が高い点の見直しもありません。 これでは国民は踏んだり蹴ったり。ウソの上塗りの自民党には総選挙での敗北で応えていくしかありません。東欧の激動など、政権交代こそ世界のトレンドです。

 

 「企業は一流、政治と国民生活は三流」のわがニッポン、来年は変えてみませんか。

 

「お元気ですか」5号 1989年12月