存在しても肯定することは
できない安保、自衛隊、原発

 

 安威川のススキが心地よさそうに秋の風になびき、ついNSPの「タ暮れ時は寂しそう」のメロディを口ずさみたくなってしまいます。あれほどの残暑や大雨が続いたものの季節は律儀に巡ってきました。

 

 中津の事務所にいると「○○を知っていますか。前回に続き今回も立候補するんです。応援してもらえないでしょうか」と外から大きな声が聞こえます。出ていくとビラと地図を手にした青年が立っていました。集団結婚、 壷や印鑑の悪徳商法で有名な某組織の運動員です。街にもポスターが目につくようになり、いよいよ総選挙近しの感があります。

 

 それにしても参院選後、「社会党は現実的になれ」の大合唱が続いています。安保や自衛隊、原発の「存在」と「肯定」とは全く別の問題だと思うのですが・・・・。原発一つとってみても敦賀湾一帯には十一 の原発がうごめき、大阪はまさしく原発の地元.、ここで大事故が終ればもう私達の仕事も学校も家庭生活も成り立ちません。事故がな くても老朽化した原発、核燃料を燃やした後に残る死の灰の後始末はどうするのでしょう か。「現実」論者に聞いてみたいものです。

 

  私は国民が社会党を支持する最大の理由は非武装中立、脱原発、「弱者」の擁護にある と思うのですが、いかがでしょうか、 さて、心配しながらの創刊号でしたがお陰 さまで多くの激励、ご購読のお申込みをいただきホッとしていると.ころです、心から感謝を申上げます.ありがとうございました。 季節の変わり目、皆様くれぐれもご自愛いただきますようにお祈りしています。

 

「お元気ですか」2号 1989年10月