読書の秋である。臨時国会の憲法論議を聞きながら、日本国憲法を前文から読むのはどうだろうか。憲法なんて無粋なものよりも小説なり随筆なり読むのが読書の秋だと思われる方も多いとは思うのだが…。
戦争はしない、だから戦車も軍艦も持たないと書かれてある。小学生でも自衛隊が明らかに軍隊であり、憲法違反であることは分かる。自民党も戦後はこの憲法について全面的に評価した時代があった。憲法の歴史をひもとく作業は推理小説の謎ときにも似ている。
沖縄県民の平和への情熱、反自衛隊の感情は県民の三人に一人が米軍だけではなく日本軍隊によって殺されていった歴史を知ることによって納得できる。 「ひろば」 1980年10月15日 No.4より |