なぜビラ入れで逮捕なのか

 ビラ配りはなかなか楽しいものです。もとよりマラソンが趣味で体を動かすのは苦になりません。流れる汗は爽快そのもの。戸建ては吠える犬に気分を害するぐらいですが、マンションには気を使います。管理人さんがいれば挨拶し、了解を得て配ります。姿が見えないままに、配っていると勝手に入れるなと怒られることもあります。

 しかし気持ちのいい管理人さんも多く、中にはポストに入れるのを手伝ってくれた人もいて、こんな人もいるんだと有難いやら恐縮するやらでした。

 さて「ビラ入れで逮捕、家宅捜査」のニュースにはびっくりしました。イラク派兵に反対のビラは住居侵入で、不動産や商品広告ビラはお構いなし。これでは表現や思想信条の自由への不当弾圧そのものです。「政府に楯突いたら犯罪者」では戦前の暗黒時代に逆戻りではないでしょうか。

 取締るべきはカラ出張などで裏金を作らせ、自らの飲み食いや資産形成を税金で行っていた全国の警察幹部です。木の葉が沈み石が流れる逆さまの時代。正直者が馬鹿を見ないように、ぜひ声を出し、体も動かしましょう。身も心も爽快になることうけあいです。春本番、参院選もまもなくです。

 「お元気ですか」2004年3月