市議選勝利で危険な流れにストップを

 新年おめでとうございます。日頃の新社会党へのご支援に心から感謝申上げます。さて今年は統一自治体選挙の年、また解散・総選挙も必至の状況です。一連の選挙はどのような状況で闘われるのでしょうか。

 「戦前が良かったと思う人、手をあげてください。そうですね。戦前がいいですよね」と司会者。壇上では「いろんな人たちを一つの民族にまとめ、日本文化の中心にいる天皇」、「拉致された5人が帰国してから日本はいい方向に変わってきた」、「戦後日本人としての誇り、愛国心、歴史、絆が失われた。憲法と教育基本法を変えよう」といった挨拶が続く。唖然とさせられたのが、すべての議案が提案された直後に(質疑、意見など求めないまま)拍手で承認されたことです。

 これは先日、茨木で開かれた日本会議北摂支部結成の模様です。憲法と教育基本法の危機を身近に感じます。この面々は教育オンブズマンの名前で教組への攻撃を本格化しています。卒業式、入学式の日の丸・君が代のチェックから始まり、昨年末には産経新聞が「市が教組に空き教室、水光熱費を無償提供しているのはおかしい。教組は遡って支払え」との彼らの動きをサポートしています。

 彼らが働きかけたのか、前述の大会には市議が摂津から5人、池田、箕面、茨木からも参加があり、池田、箕面、吹田の各市長からはメッセージが寄せられていました。

 自治体選挙はこのような動きに歯止めをかけ、憲法や教育基本法を生かしていく闘いでもあります。4月の吹田、堺、八尾を始め、9月には東大阪の選挙に全力で取組みます。皆様の変わらぬご支援をお願いするとともに、新年が皆様にとって幸多き年になるようお祈りしています。

2003年1月 「新社会大阪」掲載分