2000年も一月が経ちましたがいかがお過ごしでしょうか。この1月、父親の一回忌で鹿児島に帰りました。戦争末期の特攻隊では知覧が有名ですが、私の田舎の加世田市万世にも特攻隊の飛行場があり、今跡地に資料館が建てられています。この飛行場は強制連行された朝鮮人約650人、中国人約350人によってつくられました。苛酷な労働条件のために約50人が死亡、そのほとんどが異国の地で名前も出身地も分からないままに埋葬されたといわれています。

 茨木の安威にも強制連行された朝鮮人によって掘られた総延長1kmの地下トンネルがあります。また昨年末この保存運動をしている人達と茨木市が友好関係を結んでいる中国安慶市を訪問、被害者の話を聞き、日本軍の作戦本部、従軍慰安所、爆弾の跡、飛行場の跡地を見てきました。日本が戦争を仕掛け、さまざまな侵略行為をしてきたことは政府が

  認めるまでもなく明らかな事実です。それでもピース大阪で南京大虐殺がウソだという講演会があり、中国や平和団体が主催者に抗議したと報道されています。

 歴史を直視せず、またもや戦争のできる国造りを目論む人達、その人達が今度は卒業式に日の丸・君が代を押付けようとしています。市教委や校長が真理を教える教育者として、この様な圧力に屈せず、保身に走らず生徒が主人公の式に取組むことを願っています。

2002年2月  「お元気ですか」から