18人の候補者と一緒に汗をかこう

 岡崎ひろみさんと歩く。廃業した豆腐屋さん、規制緩和でしんどくなっている米屋さん、酒屋さんがいる。介護保険でこれまでのサービスがなくなったと話す配食ボランティアの人もいて、この間の政治の流れを感じさせる。時には畑が大好きで今日も行ってきた、良かったらと胡麻を差し出す、気のいいおばちゃんがいて、大きな元気をもらうこともある。「かっしゃん」の立候補も大きな話題だった。岡崎さんもだんだんと顔なじみになっていて、話しも弾む。歩きながら一票一票を固めていくのが私たちのやり方、相手の思いに耳を傾けながら、ここはじっくり、着実に支持を広げたいものである。

 対極にあるのが小泉純一郎、田中真紀子の情報ラッシュ。政治への関心が高まったと言っても芸能誌の類であって、社会科学とは程遠い。おそらく小泉改革の「痛み」も他人事だろう。わが身に振りかかっても、運が悪かった、努力が足らなかったになりそうである。ワイドショーや税金を使ったメルマガに流されて投票したら、庶民の暮らしはどうなるのか、分かり易く訴え、有権者の想像力を喚起させたいものである。

 「流した汗が報われる政治を」とは一昔前の社会党のスローガンであるが、国会議席と政党要件確保はひとえに私たちの流す汗にかかっており、候補者の決意と有権者の期待に応えていきたい。

2001年7月  「新社会大阪」掲載分