茨木市議会議員 山下けいきHP

 

 

障害福祉センター・ハートフルの入浴サービス事業の引上げ、駐車場有料化への反対討論

2009/3/11

 
 議案20号、議案21号について反対の立場から討論します。

 まず今回の条例改正は地域生活支援事業の訪問入浴サービス事業について1回500円を800円に引き上げ、また障害福祉センター・ハートフルの入浴サービス事業についても機械浴室の利用料を500円から1000円に、また介護浴室の200円を400円に大幅に引き上げるものであり、利用者にとって多大な負担を強いる内容となっています。

 訪問入浴も、機械浴室のサービス事業も身体の状況によって利用者には必要不可欠なサービスであり、他に選択できる余地もありません。障害者福祉の観点からも極力本人負担は少なくすることが求められるものであります。

 またこれだけの大幅引き上げにも関わらず利用者の声を一切聞くことなく一方的に進められていることも問題だと言わなければなりません。

 更に大きな問題はハートフル駐車場の有料化です。質疑の中で現在の14台を有料化するために一台分を機械設置のために使い、利用できるのは13台になります。

 有料化にともなって駐車場を利用する市民の負担が月20万円と試算されていますが、ハートフルを中心的に使用するのは障がい者、支援者・関係者の方々であり、車でしか移動できない人も多く含まれています。機械などのリース契約期間は6年間ということでありますが、この期間の利用者負担は年間1440万円に上ります。

ところが質疑の中で有料化に必要な経費が毎月22万円もかかり、入ってくる利用料20万円との差額・2万円が毎月の赤字になります。年間で24万円、6年間で144万円になります。しかも市民に有料化を押しつけるために赤字が発生するわけですから、費用対効果の次元ではなく、全くでたらめ。定額給付金同様、天下の大愚策であり、ハートフル駐車場有料化の白紙撤回を求めるものです。

 もともと、ハートフルは障害者福祉を目的とする施設であり、その目的のために来られる方の駐車場確保を第一にすべきものです。そのことを失念し、ひたすら営利目的の駐車場に全面転換する動きは、心温まる市政とはまったく無縁と指摘するものです。

以上、反対の理由を申し上げ討論を終わります。ご静聴ありがとうございました。