2002年

安威川ダム特別委員会(5月30日)

○山下委員 ただいまご説明いただいたわけです。それでことしの3月末の買収の状況が58ヘクタール、41%ということでございます。昨年のときは33%の進捗で47ヘクタールということで、1年間で11ヘクタールの進捗ということになってきたわけですけれども、これは各買収を予定しておりますのは6地区ですけれども、6地区ごとの買収予定面積というのは、これまで資料として出されておりましたか。

 それと、それぞれの地域の買収というのは、いつ終了する予定なのか。あわせて全体的に買収というのは、現在、41%の進捗ですから、まだ6割ぐらい残っているわけですけれども、最終年次として、すべての買収が終わるというのは、どれぐらいなのかということを、ちょっとお示し願いたいというふうに思うんですけれども。

 それから、買収に要した経費というのは、これまでの分ですけども、各地区ごとに出ませんか。できたら、そういった資料も含めて出していただけたらありがたいというふうに思うんですけれども。というのが1点です。

 それから、もう一つは昨年のときに、いわゆる堆砂の問題で、近畿の15ダムということで資料の提出をお願いしていまして、ダムの委員ぐらいにはすべてそういった資料を配付していただきたいということだったんですけれども、それはもう配付されているんですか。配付されていなかったら、配付をお願いしたいというふうに思います。

○西元ダム推進課長 まず、今までの買収の契約額でございますが、これまでに要した費用としましては約195億円と聞いております。

 それともう1点、各地区ごとの要買収面積でございますが、車作地区が約59ヘクタール、大岩が8ヘクタール、生保地区が約43ヘクタール、大門寺が約13ヘクタール、安威・桑原が17ヘクタール、一部高槻がございますが、高槻のほうが約3ヘクタールというふうに承っております。

 それぞれの買収の進捗率でございますが、車作が約52%、大岩が31%、生保が27%、大門寺が5%、安威・桑原が70%、高槻が9%というふうに承っております。

 それと、買収の完了予定でございますが、それぞれの地区ごとにはお聞きは、まだいたしておらないんですが、おおむね地区内につきましては、地元の地権者の方につきましては、代替地への移転時期、それと大分リンクをしております。平成16年度までには移転が完了するということですが、平成16年度までぐらいには完了させたい、その後、地区外の方がございますので、若干それよりは最終はおくれるだろうという見込みでございます。

○武部ダム推進課参事 山下委員の2点目の昨年の本特別委員会におけます近傍ダムの堆砂状況についての報告におけます資料の配付についての点という質問だったと思いますが、これについてお答えさせていただきます。

 昨年、本特別委員会におきまして、近傍の15のダムに基づきまして、総貯水量が100万トン以上、ダム完成後の経過年数が10年以上、ダムの目的の中に洪水調節池がある15のダムを選定いたしまして、その堆砂状況について、こちら側で問い合わせをいたしまして、報告をさせていただいております。

 その資料でございますけれども、個々のダムの堆砂量につきましては、相手先から資料をいただく際に、資料提出につきましては、個々のダムの意向もありますことから、提示のほうは差し控えさせていただきたいと思っております。

 以上でございます


○山下委員 買収の関係ですけれども、平成14年度がことしですので、あとことしも入れて3か年で、残りの6割近くを買収すると、こういう計画になっているわけですね。私はダムそのものについては反対という立場を基本的に持っておりますけれども、急速に残り6割、3年、毎年20%ずつということになりますと、去年とことしで11ヘクタール、8%の進捗ですから、これまでの倍以上の形でやっていかないと、買収計画というものが進んでいかないということになるかというふうに思いますけれども、本当にそういった形で平成16年度までに、できていくのかということについては、私は見通しとしては問題だなというふうに思っておりますけれども、再度、そこら辺はどうなのか。

 それから、大門寺の関係で進捗率が5%ということでしたけれども、宗教法人の大門寺は、この大門寺の中に入っているんですか。

 それから、ことしの予定にはここの用地買収というのも入っておりますけれども、宗教法人大門寺の用地買収の状況について、ちょっとお聞きをしたいというふうに思います。

 それから、買収に要した経費が195億円ということでしたけれども、195億円というのは各地区ごとにはなされないんですか。各地区ごとにどれぐらいのお金を支払ってきたのかということについては、委員会の中でご報告いただけないかどうか。いただけるのだったら、ぜひ出していただきたいというふうに思いますけれども、お願いいたします。

 堆砂の関係で、前もそういった話を聞いているんですね。ところが前にも言いましたように、堆砂の関係は15ダムのうちで計画以内におさまっていると推測しているのは7か所で、計画以上になっているのが8か所だと。こういうことで、しかもダムの堆砂率の平均が約37%というふうになってきますと、これはどう見ても、安威川ダムの場合でも同様の状況というのは推測せざるを得ないということになってくるんです。確かに相手先との信頼関係というのはあるとは思うんですけれども、15ダム全部がとにかく全部出すなという形なのか。15ダムに問い合わせをして、うちは別に構いませんよという形で了解をもらっているところがどれぐらいあるのか。せめて、それは出しにくいと思いますけれども、出しても構わへんというダムは、これこれで、そこの堆砂の状況はこんなですと。出したらあかんと言われるところは出したらあかんという形で出していただいたらいいんですけれども。せっかく委員会で質問して、こういった数字も報告されていますので、相手との信義則の関係で出されへんという、この回答は、私はやっぱり情報公開という中で、しかも全部税金を使ってやっているわけですから、今どき情報公開できないという態度そのものが、私は問題だというふうに思いますけれども、その点はいかがでしょうか。

○辻本建設部長 まず初めに、用地買収の進捗状況でございますが、これは府のほうで鋭意努力されておりますので、市としても協力できる点はしていきたいと思いますが、そのような状況でございます。

 それから、各地区ごとの用地買収の実績でも数字はつかんでおりますが、これは各地区におきまして、単価とかいろんな関係にも影響すると思いますので、それにつきましては差し控えさせていただきたいと思います。

 それから、堆砂の関係でございますけれども、先ほど15ダムにつきまして、いろいろ実施いたしましたが、現時点で公開してもいいとか、悪いとかいう色分けがはっきりできておりませんので、その辺は今後検討させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 

○西元ダム推進課長 宗教法人大門寺の件でございますが、これは大門寺地区に入っております。それと用地買収は、今現在、大阪府で鋭意努力されておられますが、工事につきましては施行協力という形で進められますけれども、まだ交渉中だということで伺っております。


○山下委員 各地区ごとの経費については単価が計算できるということですので、今のところ出せないということですけれども、これは未来永劫にわたって、こういったものは出せないものなんですか。例えば、一定計画が終了した段階で、実際これぐらいの経費がかかったんやということは出せる時期というのはあるんでしょうか。それとも未来永劫出さないのか、そこら辺がよくわからないので、教えていただきたいというふうに思います。

 それから、堆砂の関係については、15ダムあって、非常に大きな問題だというふうに私は思っておりますので、15ダムのうち公開しても構わないというところについては、ぜひ公開していただいて、一覧表で15ダムというところで出せないところは仕方ないのかもしれませんけれども、しかしそれにしても、相手に対して出す時期ではないかと、こういうご時勢ですからね。できる限り出すということで、相手方にも理解と納得を求めるといいますか、そういった状況だと思いますけれども、その点だけもう1回お願いできますか。

○辻本建設部長 各地区の費用の関係でございますけれども、出せる時期等につきましては、また出せるものかも含めまして、大阪府と協議したいと考えております。

 また、先ほど堆砂の関係でございますけれども、これにつきましては、先ほども答弁の中でさせていただいておりますように、相手方にいろいろ意向があって、こちらがお聞きして出してくれるなとか、いろんなことがございますので、これにつきましては先ほども申しあげましたように、もう一度整理させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。