茨木市議会議員 山下けいきHP

 

辻元清美さんの立候補決意表明

2005年8月16日


 みなさん、こんにちは。
 私、辻元清美は、社民党の候補者として、大阪10区(高槻・島本)から立候補(近畿比例と重複〉することになりました。


 昨年の参院選以降、私は日本全国を回りました。たくさんの人たちのお話を聞かせていただき、また私自身もお話させていただいてきました。そこでみたものは、日本中に吹き荒れる、「新自由主義」という名前の弱肉強食のアラシです。地方経済はすたれ、貧富の格差が拡大し、パートなどの不安定雇用だけが増え、若者の雇用問題が行き詰まっていました。

 また小泉首相がブッシュ米国大統領とともにイラクヘ派兵したり、靖国参拝・教科書問題などで近隣諸国を挑発したりする中で、何とか、反戦・平和の声を届けたいという人々の声でした。

 

 「辻元さん、私たちの声を国会に届けて」「辻元さんが国会からいなくなって、政治がわかりにくくなった

 どこへ行っても、そんな声を沢山いただきました。
一方、そうした厳しい状況の中でも、日本各地で、NPOや市民運動の着実な流れがあることもわかりました。現職時代、私はNPO法や男女共同参画基本法、情報公開法、環境アセスメント法などの制定に取り組んできましたが、それらの法律が根づき、さまざまな取組みが行われていることも実感しました。私は、そこに将来の希望を見出しています。

 そんな中での突然の解散・総選挙でした。熟慮のすえ、社民党から立候補することに決めました。


 自民と民主という二大政党化といわれていますが、それだけでは、日本社会は良くなりません。自民と民主は、実は、新自由主義路線のなかの小さな違いでしかないからです。「改革」の名の下に弱肉強食を推し進めようという勢力に対し、自民党と民主党の中の古い利権維持、現状維持派が抵抗しているだけのように見えます。つまり、この2つは、同じ政治傾向の新旧の対立にすぎません。また、この2つの勢力とも、憲法をかなぐり捨てて戦争のできる国を目指している点で類似しています。
 今必要なのは、これに対抗する新しい社会民主主義的な社会の、現実的な設計図だと考えます。私の言葉で言うと、
ピースでエコでフェアでフェミな路線です。こうした流れは、ヨーロッパを中心に世界的な潮流になってきています。
 それは、市場原理一辺倒の単純な「民営化」路線でなく、市場に公平・人権・環境などの社会的規制を組み込んだ「自助、公助、共助」のバランスのとれたシステム。「大きな政府=公助中心」か「小さな政府=自助中心」という議論は世界的にはもう古くなっています。私が目指すのは、市民の責任と社会参画、地方分権を基礎にした「共助」を組み込んだ「第三の道」です。


 小泉VS造反派、自民VS民主という目先の対立に目を奪われがちな現在の状況だからこそ、私は、社民党をこの流れを体現する政党にしていきたいと考えています。小さな勢力、弱い人々が軽んじられていいはずはありません。社民党という政治勢力がなくなっていいのでしょうか。小さくとも、政権交代が起これば、連立政権の一翼を担い、政治のキャスティング・ボートを握って政策を実現をする可能性を秘めています。
 昔からの友人である、福島瑞穂・社民党党首に、いっしょに日本の政治の流れを変えようと要請されて決意しました。土井さんからも若い世代にバトンタッチと託されました。
私は、これまでの平和・護憲運動のよい側面を受け継いで、新しい政治勢カー広範な「反グローバリズム」「反弱肉強食」「平和・人権・環境」のネットワークー一を結集していく受け皿として社民党を再生し、共生社会を実現していく決意です。