茨木市議会議員 山下けいきHP

 

茨木保健所長

柳 尚夫様

20071029

西日本入管センターを考える会

                 RAFIQ(在日難民との共生ネットワーク)

TRYI(外国人労働者・難民と共に歩む会)

             日本ビルマ救援センター

 

西日本入国管理センターの給食改善を求める申入れ書

 

貴職の府民の保健衛生の向上に向けてのご努力に心から敬意を表します。

さて、西日本入国管理センター(茨木市 郡 1−11−1)には、現在240名ほどの外国人が収容されています。今年4月以降、はじめて給食業者が入札によって決定されました。ところが、この業者の食事には混入物が多く、面会での聞き取りによると、髪の毛、ビニール、虫、鉄のかけら、ゴキブリの子ども、髪結いゴム、黒い混入物(カビ?)等々がたびたび、ご飯やオカズに混入していました。

混入物が見つかると、入管は、最初写真を撮って交換していました。しかし、9月以降、職員は、食事を渡すとき、オカズとご飯の容器の蓋をあけ、一人一人に「チェック」させるようになり、そのときから「チェック」後に異物が見つかっても交換しなくなりました。

109日(月曜日)の夕食時、一人の被収容者のご飯に虫が入っていました。既にご飯とオカズの容器の蓋を開けて、混入物がないか自分でチェックするように指示されたあとで、表面からは混入物が見つかりませんでした。ところが、食事途中でご飯の中に虫がいるのを発見して交換を申し出ましたが、「自分で異常がないとチェックしたじゃないか。そのまま食べなさい。これがルールだ。」と職員から交換を拒否されました。「交換しない。虫の入ったご飯を食え」という入管職員に対し抗議をしましたが、ご飯の交換はされませんでした。翌10日から始まったハンストは、これがきっかけでした(添付資料 1018日付け朝日新聞朝刊 参照)。

西日本入管センターの被収容者にとって、食事の選択権はありません。その食事がこのような状態では、健康を護ることは出来ません。ハンストは彼らのぎりぎりの自衛手段だ、と考えられます。

1011日、ハンストはブロック全体に広まり、正午以降ようやく入管との話し合いが持たれました。入管は食事の件については業者に注意すると言明し、改善を約束したので、同日の昼食からハンストを中止しました。

しかし、聞き取りによるとそれ以降も、さすがにゴキブリが混入されることはなくなったものの、おかずの中に髪の毛が混入していたり、食パン(21組になっているその間)に髪の毛が挟まっていたりしているようです。

つきましては西日本入管センターに対し、以下の行政指導を要望する次第です。よろしくお願いします。

  1.西日本入管センターに対して、

@一連の異物混入事件の事実経過、またその原因についてどのような認 識をしているのか問いただしていただきたい。

  A事件後どのような改善措置を講じているのか確認されたい。

B被収容者が同一のシェーバーを使わされるなど保健衛生上、非常識な対応がまかり通っており給食内容の改善にとどまらず保健衛生も含めた人権上の配慮を求められたい。

 

2.給食会社に対し、一連の異物混入の原因究明と今後の改善措置について指導されたい。

以上