茨木市議会議員 山下けいきHP

 

社会党の歴史の中で 1994.5.10

 護憲の社会党を再生する

大阪ネットワーク発足      

4月29日、結成総会

 4月29日、「護憲の社会党を再生するネットワーク」の近畿で最初の地方組織が発足した。
 井上二郎、在間秀和両弁護士、全港湾関西地本の河本末吉委員長、澤野義一大阪法経大助教授らが発起人となった結成総会には、およそ100人が参加。折しも、社会党が連立政権を離脱した直後の集会とあって、反応が注目された。
 集会には、旭堂小南陵参議院議員が来賓として出席、岡崎ひろみ衆議院議員も多忙の中を駆けつけた。
 松平博前府議会議員の呼びかけ人あいさつに続いて、旭堂小南陵氏が立ち、「もっと早く政権から離脱すべきだった。社会党はずしの動きは以前から予想された。いきなり信義に反するというのも遅すぎる、なめられてもしょうがない。大臣病はかかってしまうと大変なもので、デモクラッツはぼろぼろ向こうへ行くのではないか。離脱という判断は、党内外の力に押されたしぶしぶの判断だ。国弘さんたちと一緒に護憲リベラルの会に加わりました。政策ステージ太陽もできました。自民党の中でも鯨岡さんのような人は太陽に入ってもらわなければならないと思うほどです。小沢をつぶすためにがんばって行きたい」と決意を示した。
 全国護憲ネット世話人の松枝佳弘さんが、全国ネットの経過を報告し「政権離脱については期待はしようと思うが、身柄を預けようとは思わない。私たち自身が力をつけ監視していくことが重要だ」と呼びかけた。兵庫正常化連絡会西村省吾加西市議は「県本部は大会も開催しない、総支部代表者会議も開かない、意思決定機関が一切開かれないまま執行が進められている。護憲の党を守るためにがんばって行く」と連帯のあいさつ。

 京都、奈良の準備会からの連帯あいさつに続いて、山下けいき茨木市議が、経過を報告し「護憲・民主・人権の運動を担い、民衆の目線から政治、経済、社会の変革をめざす。大阪での1台護憲勢力をめざし組織を確立する。平和、民主、人権、脱原発、労働者の生活と権利の向上をめざす市民・労働者の活動を支援しネットワークとしての役割を果たす」などと基本方針と「500名会員を達成する。統一地方選挙で二けたのネット推薦議員を」等の当面の活動方針と役員人事っを確認した。
 左近衆議院議員の出身総支部である東淀川総支部や高槻総支部から「自分の信念、良心に基づいて行動するかどうかが重要だ。『苦渋を呑んで』とか『あえて毒を飲む』とかいうのはうそっぱちだ」などの発言があった。
 全港湾関西地本の河本委員長は、「労働者の立場に合致する運動を社会党は必ずしもやっていない。コメ、原発、平和運動。これでは社会党一党支持は難しい。このままでは、社会党連帯労組会議も近く解散するのではないか」と発言した。
 岡崎ひろみ衆院議員は「連合政権から離脱はしたが、細川政権8ヵ月の経緯がある。デモクラッツは政策合意ができないのなら離党してでも連立参加をと申し合わせていた。今でも離党の動きがないわけではない。党員の中でも党は信頼と情熱を失っていた。党と連帯して来た様々な運動の中にも混乱を来している。羽田政権は消費税引上げ、有事立法をやろうとしている。解散総選挙を要求して行こう」と熱っぽく訴えた。
 政権離脱に対して、兵庫や大阪の本部、国会議員らは「連立に残るべき」と反発しており、兵庫では、1000人近くの党員を党費未納を理由に県本部が除籍にするという段階まで党の分裂状況は進んでいる。護憲・平和・民主・人権の大衆運動を実際に広範な市民・労働者と一緒に作り上げていくことが大阪の護憲ネットの行く末にも大きな結果をもたらすことになろう。(大阪支局)