ＰＴＡ資料情報公開　　１９９４．９．２７ 朝日

　ＰＴＡ資料非公開取消しを求める

　茨木市議が提訴

　大阪府茨木市の情報公開条例に基づいて、公開を請求したＰＴＡ総会資料を非公開としたのは条例に違反しているとして、同市の山下慶喜市議が２６日、市教育長に対して非公開決定に取消しを求める訴訟を大阪地裁に起こした。市教委は「ＰＴＡ任意団体のため、資料は公文書にあたらない」との理由で非公開にしたが、山下市議は「ＰＴＡは学校と密接な関係にあり、資料は学校運営に必要な公文書」としている。
　訴状によると、山下市議は１９９３年８月、茨木市立中学校の経費の一部をＰＴＡが負担していたことを知り、市立の幼稚園、小・中学校の各ＰＴＡ総会資料の提出を市教委に依頼した。拒否されたため、同年１１月市情報公開条例に基づいて総会資料の公開を請求したが、市教委は「公文書ではないので、資料を保有していない」として非公開にした。
　山下市議はＰＴＡの事務所が学校に置かれていることや、学校長が職務としてＰＴＡ活動に関与していることを指摘し、公開を求めている。

　村山和一・茨木市教育長の話
市教委の決定は正しいと考えている。訴状の内容をよく点検し、主張すべきことは主張したい。