茨木市議会議員 山下けいきHP]

 

 2000.6.11 読売

 受講生名簿無断で流す       
    茨木の生涯学習センター   

  条例違反 今年度400人分、書店へ

 

 大阪府茨木市の市生涯学習センターが、今年度に開講した講座の受講生約400人分の名簿を本人の了解を得ずに同市内の書店に提供していたことが11日、わかった。名簿には、氏名や生年月日、住所、電話番号ご記載されており、市個人情報保護条例に違反している。昨年度も約400人分の氏名を書店に提供しており、同市では「講習生に経緯を説明するとともに謝罪したい」と説明、関係者の処分を検討している。
 名簿は、同センターが今年5月に開講した語学講座など17講座の受講生411人と、学校週5日制導入に伴って実施した中学生対象のホームページ開設講座に参加した14人の計425人分。また、昨年度は18講座の402人分。
 センターを管轄する市教委生涯学習課によると、書店はセンターから依頼を受け、講座で使用する教材を取り扱っていた。2年前までは、書店がセンターで直接販売していたが、「店頭で販売したい」と要望があり、昨年度から名簿を提供していた。
 書店は毎年、教材を受講生数だけ仕入れていた。同課は「受講生が教材を一人で複数購入する際、書店が氏名をチェックする必要があるというので名簿を提供していた」という。
 受講生の一人が同書店を訪れた際、氏名を確認されたため、名簿があることが判明した。講習生からの指摘を受け、同課では先月12日に名簿を回収した。昨年度の名簿は、教材販売が終了した段階で回収しているという。
 同課では、個人情報の目的外利用の申請もしておらず、「判断が甘いと指摘されても仕方がなく、今後は再発防止に努めたい」としている。

 

この事件は受講生から聞いたもので、担当課に問題だと指摘し、議会で取り上げたものです。