2002.6.11　毎日

　

茨木市の生涯学習センタ一

　

受講生名簿を無断提供
　

2年間　書店に延べ800人分
　

　大阪府茨木市の生涯学習センターが2年間にわたり、主催する講座の受講生名簿を、本人の了解のないまま、同市内の書店に渡していたことが11分かった。
　同市教委生涯学習課によると、提供された名簿は、今年5月に開講した講座のうち、テキストが
必要な18講座425人分で、住所、氏名、生年月日、電話番号が記載されていた。昨年度も18講座402人分の氏名のみを同様に提供していたという。

　名簿を受け取っていた書店は市役所の近くにあり、これまでセンター内でテキストを出張販売していたが、人件費がかかるなどの理由で昨年から取りやめた。このため、同課はこの書店が午後9時まで営業していることなどから、受講生がテキストを入手しやすいよう便宜を図ることや、確実にテキストが渡っているかの確認目的で名簿を渡したという。
　市は先月22日に名簿を回収している。

　同課は「目的外の使用に当たり、市の個人情報保護条例にも触れ、軽率だった。今後のテキスト購入方法については、改めて検討したい」と謝罪している。【猪飼順】

　

この事件は受講生から聞いたもので、担当課に問題だと指摘し、議会で取り上げたものです。