美浜原発事故の原因究明と原発総点検を求める意見書

 

 関西電力の美浜原発3号機で、タービン建屋内で高温高圧の二次冷却水が噴出し、 事故当時、作業員4人が死亡、7人が負傷するなど日本原発史上最多の死傷者を出す深刻な大惨事が発生したが、今、国と関西電力が安全確保の責任を十分果たしたのか、 問われているところである。

 

 特に、何よりも求められているのは事故原因の徹底究明である。

今回の事故は二次冷却系配管であり、放射能漏れは確認されていないが、 原子力施設で起こった事故として、軽視はできないものである。

 

 特に、事故機は運転 開始から28年経った老朽原発であり、同様なことが炉心の核燃料を直接冷やす一次冷却系の配管でも起こっていないとは言えない。また、事故の状況によっては、原子炉本体に影響を及ぼすことは十分考えられる。今、日本には70年代に運転開始した原発は20基あると言われている。 よって、本市議会は、政府に対し、今回の原発事故の原因について、徹底究明を進めるとともに、.全国すべての原発の総点検を行うよう強く求めるものである。

 

  以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。

 

平成16年9月24日

大阪府茨木市議会

 

この意見書への賛否(敬称略)

 

賛成

元気市民 山下けいき

共産党 畑中孝雄、岩本守、阿字地洋子、朝田 充、辻村 惺

 

 

  反対

民主みらい 中村信彦、田中総司、友次通憲、石井強

刷新21 辰見登、羽東孝、中内清孝、山本隆俊、井上勝美、福里俊夫、福井紀夫川本紀作小阪和夫、木本保平

公明党 大島一夫、村井恒雄、水野保夫、青山則子、菱本哲造、茂手木幹久 

市民ネット 西田孝、大谷敏子、上田光夫

 

欠席 松本利明