安威川ダム建設の推進に関する要望決議
安威川ダムは、昭和42年7月の北摂豪雨により、安威川流域に多大の被害を生じ たことを契機として、大阪府において、抜本的な治水対策が検討された結果、建設が 計画されたものである。昭和46年には、府の水資源計画の一端として位置づけられ、 治水・利水を合わせた多目的ダムとして、関係地域住民の理解と協力を得て、これま で事業が進められてきた。
現在、大阪府では、建設事業評価委員会の意見具申で求められた水需要の再精査な どの課題の検討を進められている。しかしながら、関係地域住民は、長年にわたる協 議の結果、現計画に基づいて、ダム建設合意の基本協定を締結し、それぞれの生活再 建計画を立てられている。万一、事業の見直しに伴い、ダム計画に変更が生じれば、 関係地域住民との信頼関係が損なわれ、ダム事業そのものの推進に支障を及ぼす事態 となることは必至である。
安威川ダムは、水害の危険から、流域住民約30万人の尊い生命と貴重な財産を守 る安全・安心のための基幹施設であり、最も優先されるべき課題として、着実に推進 する必要がある。また、土室川分水路等の事業もダムの完成によって最大限の機能を 発揮することになる。加えて、現在、大阪府の水資源は、淀川水系のみに依存してい るが、東京都や愛知県などは複数水源で安定給水を図っており、危機管理上も、府下 唯一の独自水源として必要である。
よって、本市議会は、大阪府に対し、これまでの治水・利水の歴史と経緯、関係地 域との信頼関係に基づき事業が進捗してきた経過を深く認識し、安威川ダムについて、 計画どおり事業を推進されるよう、強く要望する。 以上、決議する。
平成16年9月24日 大阪府茨木市議会 この意見書への賛否(敬称略)
●元気市民 山下けいき ●共産党 畑中孝雄、岩本守、阿字地洋子、朝田 充、辻村 惺
●民主みらい 中村信彦、田中総司、友次通憲、石井強 ●刷新21 辰見登、羽東孝、中内清孝、山本隆俊、井上勝美、福里俊夫、福井紀夫、 川本紀作、小阪和夫、木本保平 ●公明党 大島一夫、村井恒雄、水野保夫、青山則子、菱本哲造、茂手木幹久 ●市民ネット 西田孝、大谷敏子、上田光夫
欠席 松本利明
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