茨木市議会議員 山下けいきHP]

 

意見書(案)についての変更要望と質問

公立保育所保護者会連絡会  稲田 奈美

 下記に、今回の意見書()についての変更希望点と、質問を記入します。意見書に変更希望が通らない場合はその理由を次回の懇談会で説明願います。また、質問に対しても同様の対応を願います。

 

2 茨木市の財政状況

 

・市民ニーズを的確に判断し・・・とあるが、当懇談会後、それを判断してもらえる場をもうけてもらえるのでしょうか。そのような場をもうけるのであれば、具体的な内容を記載すべきである

・誰もが納得いく…とあるが、誰もが納得している事業がこれまであるのでしょうか。納得を得られないまま決定していく事業が多い中、なぜ保育に関してはこのような言葉が使われるのか疑問です

・表(歳出決算額)について、確かに民生費の割合は大きいが、内訳が説明不足である

・入所児童数の増えている割合と比べると、民生費が同じような増加を示しているとは思えません。財政難を訴えたい側の一方的な資料であり、'参考にならない。また、現在、平成17年度であり、資料が古く適切な資料とは言えない

 

3 茨木市の保育行政の現状と課題

(2)イでは、大阪府に歩調を合わせ民営化するという事でしょうか。大阪府下で、民営化により、財政難がどのように改善されたのか、記載してください。実例も無く、言葉の羅列だけの記載には、納得できません

(5)ア。何度も言いますが平均値だけの資料で比較をしても、実態は把握できません

コストがかかるのには、理由があるはずです。コストがかかるから、財政難だから・・という理由で、片付けないでください。お金と命どちらが大切ですか

(5)イ。私立保育所で保育を21時までの実施しているのは、2ケ所のみです」また、

全公立保育所の行っている19時までの保育より、保育時間の短い私立保育所もありま

す。全ての私立保育所が21時までの保育を行っているという勘違いを招く記載は辞め

て下さい

(5)ウ。私立保育所に補助金を出しているのであれば、その使い方も監査する必要があるのではないでしょうか。公立保育所のコスト高ばかり非難していますが、私立保育所の監査の資料を確認していますか。

私立保育所において、児童1人当たりにかかるコストのひらきが5万円以上あります。

そこまで大きな差額がでるのには、理由があるはずです。

 

コストを削減する為に、TVの前に子どもを集めたり、障害児を受け入れなかったり、

「あなたの子どもを入所させると、保育士を雇わないといけない」といったようなハッキリとした言葉で入所拒否されている子ども達がいる事を把握していますか

 

補助金を受け取りながら運営をしている民間保育所が、数億円ものお金を積み立てることができるのはなぜでしょう。修繕や何かの時にそなえてお金を積み立てたい気持ちは、わからなくもないですが、あまりにも額が大きすぎると思います。その分を、子ども達に使うことは可能だと思われます。

補助金を支給するのであれば、きちんと補助金を子ども達の為に使っているのか、どのような運営をしているのか等、市が監査をする必要があると思います。それにより、補助金の減額、もしくは増額を検討すべきです。子どもにとって、良い保育所と悪い保育所の差が、私立保育所の監査で明らかになるはずです

 

・公立保育所のあり方@ なぜ、新設を行わないのでしょうか

 

・公立保育所のあり方A 民営化は、祉会情勢を見極めて検討するべきではありません。私立・公立保育所の保育士、私立・公立保育所の保護者にも意見を聞き、他市のように子ども達が被害にあうような民営化にならないと判断した場合に初めて検討するべきです

 

3)民営化をしていない他市の状況も記載して下さい。民営化をしている他市だけの記載は偏った意見です

4今後の公立保育所のあり方。公私間に大きな格差はない・・と記載されています  が、私立保育所と公立保育所の保育内容を各園から提出してもらい、数字では読み取れない部分について議論を重ねるべきである

・公立保育所と私立保育所の役割分担・・・とあるが、市内に公立と私立が点在し、誰もが通いやすく、入所できる保育所を増やし、同じ質の保育を受けることができることが必要だと考えます。公私間に役割分担をする必要はありません

(2)「民ができることは民にまかせる」・・・民間保育所に責任を押し付けているように感じます。公立保育所と私立保育所で手を取り合い、今後の保育二一ズに対応していくべきである

・同役割の範囲を特化限定し…公立保育所、私立保育所どちらも同じ保育を行うべき

である。公立でできないことは私立から学び、私立でできないことは公立から学びお互い質を高める努力をすべき

(3)まとめ。確かに、公立には経験豊かな保育士が多いと思うが、地域子育てボランティアグループの立ち上げや運営・DVや児童虐待等のリスクのある家庭への訪問等は専門分野であり、保育経験が豊かであるというだけで勤まる仕事ではない。そういった、事業こそ専門業者とベテランの多い公立保育士・若手でフットワークも軽く発想も豊かな私立保育所の保育士と手を取り合い行うべきである

・障害者保育の実績…。当懇談会では障害児保育について全く話し合いは行われてい

ない。センターを設けると記載されているが、障害児をもつ母親や父親の意見を聞いてから決定すべきである。近くにセンターが無ければ、送り迎えが大変であるし、近くに住む子ども達とのつながりや、大人の目に見守られ、助けられながら成長するのではないかと思う。そういった意味でも、公私立どちらも障害児保育の質を高め、どこの保育所に通っても同じ保育が受けられるようにすべきである

・機能と役割を明確に…。明確にする必要性を感じない

・指定管理者制度…。指定管理者制度についても、当懇談会では全く話し合われてい

ない内容であり、意見書()作成者の独断的な意見は認めない

・移管プロセス・・・。公立私立保育所の全保護者・全保育士、それぞれから意見を聞き、全員の意見を反映させた資料のもと、懇談会等を開催し、その結果を保護者・保育士に説明するべきである。民営化されたとしても、保護者会を各保育所に必ず設け、数字だけでなく、実際の内容が保育の質の低下をまねいていないか、市・保護者で評価する仕組みをきちんと作るべきである

 

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