野崎耕二さんと私

山下けいき

 

 「お元気ですか」の表紙を飾っている絵は野崎耕二さんの「一日一絵」からいただいています。

 野崎さんは私の郷里である鹿児島県加世田市万世の先輩。お住いの千葉市までお邪魔した際には丁寧なおもてなしをいただきました。私はタイミングがあえば「一日一絵」展に足を運んでいます。絵は写実的で対象を細かに描いており、いつも感心させられています。

 

以下はかわむらひさこさんのホームページからの転載です。

野崎耕二さんの紹介〔読売新聞02.10.27〕


*『科学的社会主義』創刊以来、表紙の挿絵を描いていただいています。現在7年目になりました。

 

難病とたたかいながら絵日記19年

千葉の野崎さん 地元などで原画展
 手足などの力が少しずつ弱くなく難病の筋ジストロフィー症とたたかいながら、19年間、絵日記を描き続けている人がいます。
 千葉市に住む画家野崎耕二さん(65歳)です。「心の支えに」と描き始めた水彩画は生き生きとして、多くの人に感動を与えています。このほど『一日一絵 第九集』を出版、ふるさとの鹿児島と、千葉市内で原画展を開いた野崎さんを取材しました。(こども記者)

*************** 
「一日一絵」やりたいこと通す ***************
 私たちは、先月、千葉市内で開かれた「一日一絵 17・18年度」を訪ねました。昨年11月までの2年間に描いた721点の原画展です。B5判の画用紙を4つに切り、一枚で4日分。母校の鹿児島県加世田市の小学校から送られてきた手作りのサツマイモ、読者からのパッチワークのフクロウなど、リアルで生き生きした絵に、手書きの短い文が添えられています。画材の多くは知人やファンからの贈り物で、野崎さんの温かいネットワークが伝わってきます。
 会場のノートには「ひとつひとつの画材へのやさしい気持ちを感じほっとする」「私も一日一日をていねいに生きたい」などとびっしりと描かれていました。青い松ぼっくりを届けたことがある埼玉県の主婦・森田正子さん(63歳)は、「いい画材があればと思い、公園で自然をよく観察するようになりました」と会場で話していました。
 地図の編集やイラストなどの仕事をしていた野崎さんが、筋ジストロフィー症と診断されたのは46歳の時。「『原因も治療法もわからない。いずれ歩けなくなる』と医師から言われて、失意のどん底だった」と野崎さんは当時を振り返ります。
 でも、気を取り直し、その年の秋から「一日一絵」を始めました。雑誌の表紙を描く仕事などのかたわら、夜の一時間を絵日記に充てています。まだ自由の利く右手で絵筆を握りますが、疲れやすいので左手で支える時もあります。歩けないので外出の時は電動車椅子を使い、立てないため家では床におしりをつけ、横向きで移動しています。
 ホームヘルパーやボランティアに支えられながら、一人暮らしの野崎さん。原画展でも30人以上のボランティアが交替で受付係などをしていました。
 私たちは、小学校や高校での講演も多い野崎さんから「つまづいてもすぐ立ち上がり、やりたいことをやり通してください。優しい気持ちも大切に」とメッセージをもらい、毎日を大切に生きていこうと思いました。
(小6/都筑一女、中1/斉藤淳子、中2/林千尋、高2/上田恵 各記者)

 

茨木市議・山下けいきHPトップ「お元気ですか」トップ