「お元気ですか」179号

 ご挨拶

新年いかがお過ごしでしょうか。

さて昨年は「災」に象徴される自然災害の多い年でした。相次いだ台風と地震は人間の傲慢さと限界を教えているようでもあります。いくら防災対策を講じても、それを上回る自然の猛威には抗いようがありません。自然を征服するのではなくいかに付き合うかが大事ではないでしょうか。

台風23号で大量の土砂が安威川に流入、風景が一変しました。ダム予定地周辺の地質や馬場断層を無視しての議論は何の意味も持ちません。

事業費は当初の三六〇億から千四百億円に膨れ上がりましたが、完成後も溜まる土砂のために税金を使い続けることでしょう。「金をどぶに捨てる」とはまさにこのことでしょうか。税金は「被災という緊急事態に備えた生活再建策の充実」にこそ使うべきだと私は思っています。

政治の世界も自公民の憲法改悪という人災を取除き、平和憲法がもたらす福を世界に広げたいものです。「九条の会」の輪を広げるため今年も全力で走り続けます。ご協力をいただければ幸いです。

本年が皆様にとって幸せと健康に恵まれた年になりますことを祈っています。

12月議会報告

茨木市総合計画基本構想は問題が多い

◆「テロに起因する国家間の紛争」の表現は正しくない

基本計画に「テロに起因する国家間の紛争」とある。手元に世界の紛争50例を取り上げた冊子があるが、テロに関連するものはニューヨーク9.11テロぐらいであり、それも背景には、ますます進行する経済格差がある。ブッシュ大統領、小泉首相の言い分を無批判に受け入れたもので、いい加減な表現ではないか。

◆自然災害が起きた際の生活再建を盛り込むべきだ

安威川ダムの促進をあげているが、防災と共に大事なものが自然災害が起きた際の生活再建ではないか。行政が生活再建に本腰を入れなければ市民は安心できない。本市にあるのは市民が亡くなられた場合、法律に基づく災害弔慰金が500万円、市独自の見舞金が10万円、生活再建の給付が300万円、低利の貸付が350万円しかない。しかもこれらは全て最高額であり大規模の災害に限っている。@審議会では生活再建策の議論はあったのか。A被災者に対する給付や貸付の対象の拡大と増額、また被災された商業者に無利子、無担保、もしくは低利の融資制度などは当然盛り込まれる内容だと思うがどうか。

◆電子自治体は市民を幸せにしない

国が主導する電子政府構想に則った電子自治体の実現が上げられている。しかし電子自治体が市民を幸せにするのか大いに疑問だ。ごく少数の勝ち組、圧倒的多数の負け組が作られ、情報弱者への配慮はなく、ついていけない人が邪魔者扱いされていくような気がする。具体的な施策を考えているのか。

市民が利用しやすい公民館の運営について

 @使用許可書を記載する際に、減免申請しないのに押印させているケースが見受けられる。不要であることを徹底すべきではないか。A独立公民館は月2回、平日の午前中しか受付けていない例が多い。これでは遠方の市民は利用できない。改善する考えはないか。

B中央公民館は独立館の基本的なことについては市民からの問合せに対応できるようにすべきではないか。

入管センターにおける収容者への虐待について

 センターではベトナム人女性を強制送還する際に、すまきにしたり、手錠をかけたりして虐待するなど、収容者に対する暴行虐待事件が相次いでいる。本市はセンターに毅然と人権尊重を申し入れるべきだ。

 

 「お元気ですか」179号

    議員の実績はなかなか議論のあるところです。私はとりあえず、初めて議会で指摘したもの、それによって制度が新設されたり、改善されたり、以前と比べて大きく変わったものを取上げています。

    また「市民が政治の主人公」を信念に、平和、民主主義、基本的人権を発展させる立場から、市長や市幹部はもちろん、誰にも遠慮することなく発言を続けています。詳しくは本会議録、委員会会議録、山下や市議会のホームページをご覧ください。

議会発言の中で前進した内容 

指摘した会議名

市民マラソン大会での盗難事件を取上げ、市の管理体制の問題点を指摘、荷物を次回から預かるようになる

文教人権委員会(2004/9)

学校などでの受動喫煙を無くすよう徹底したい

文教人権委員会(2004/9)

成人式での配布物については検討したい。「茨木の歴史」については西暦の併記をしていきたい

文教人権委員会(2004/3)

市長など特別職退職金の一割カットを実現。市長は2544万円が2289万6千円に、助役は1332万円が1198万8千円に引下げられる

本会議(2003/12、2002/12、2002/9、2001/3)

消防職員への懲戒免職裁判は和解でと提言し、市も和解で解決

本会議(2003/12)

動物愛護の推進を国や府にも呼びかけ、「動物の権利の世界宣言」の学習を約束する

本会議(2003/12)

懇談会、審議会の公開が進み、会議録が作られるようになる

本会議(2003/12)

申請書の文言をチェックし、文字の拡大、レイアウトの工夫など読みやすく、書きやすい様式に向け整理することになる

文教人権委員会(2003/12)

不必要な男女の記載を申請書から無くすことになる

文教人権委員会(2003/9)

英語版図書館案内を提言し実現する。ハンディキャップのある人への宅配サービス、ビジネス支援ができる図書館の検討を約束

文教人権委員会(2003/9)

公民館運営委員の名簿提出時の個人情報は最小限の収集に改善

本会議(2003/6)

5階建てのビルまで水道を直結給水する方向に転換

本会議(2003/3、2001/6)

西日本入国管理センターとの交流を促進し、人権侵害の防止を求める。市は積極的な交流を進めていく姿勢に転換

本会議(2003/3、2002/9、2001/12)

生涯学習センター受講生名簿の書店への無断提供を追求、中止に

本会議(2002/6)

選管が公営掲示板の場所が分かる地図を提供するようになる

本会議(2001/9)

教育委員会の会議録を増刷、図書館分館にも配置

本会議(2001/9)

有害図書を駅売店から追放させる

本会議(2001/6)

 

35000人の願いに背を向ける民主,公明,刷新21(含自民)

保育・学童保育の充実を求める請願を否決  

新潟中越地震災害の早期復旧を求める意見書も否決

会最終の16日、35000人の署名が集まった保育、学童保育の充実を求める請願を審議しましたが、民主、公明、刷新21(含自民)の反対で否決されました。日頃の「次世代育成の推進」はどこにいったのでしょうか。同じ反対でも何も言わないままの議員より、ハプニングで反対の討論に立った木本議員は、考えこそ異なりますがずっとましです。

新潟中越地震災害の早期復旧を求める意見書は民主、公明、刷新21、全ての議員が何の質問、討論もしないまま否決しました。「早期復旧は必要ない」とは実に冷たい態度です。

根拠はないが二人会派は認めない

民主,公明,刷新21(含自民)が数だけで改悪強行

2名でも会派として認めている議会が多い中で、最終日に会派は3名以上とする議案が提案されました。私の質問に「特に根拠はないが、話合いで3名になった」と与党側は答弁。結局単なる少数派排除にすぎないことが明らかになりました。

元気市民は2名会派でしたが、これからは認められず、代表質問は無くなり、特別委員会、議会運営委員会に委員を送ることもできなくなります。

 

12月議会 一般会計予算質問者

議員名

(敬称略・発言順)

会派

内容 (一番目の項目を挙げています)

田中 総司

民主みらい

大規模災害対策について

山下けいき

(元)元気市民

入管センターの収容者への対応について

大島 一夫

公明党

子育て支援について

辻村  惺

日本共産党

同和行政について

上田 光夫

(略)市民ネット

平成15年度行政評価試行報告書について

木本 保平

刷新21

請願第3号について

岩本  守

日本共産党

学童保育施策の充実について

大谷 敏子

(略)市民ネット

小児救急医療対策事業について

畑中 孝雄

日本共産党

請願第3号について

水野 保夫

公明党

防災関係について

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お元気ですか」179号

 

 

 

 

青山 寿代 (茨木市民)

青山 久夫 (茨木市民)

赤松  竜 (障害者小規模作業所マブイ六甲代表)

浅野 省三 (励ます会会長・弁護士)

池内 光宏 (宇治市議会議員)

池野 高理 (大阪経済大学教員)

大西 和典 (歯科医師)

岡崎ひろみ (元衆議院議員・新社会党副委員長)

小野 恵佑 (赤帽とっちゃん)

笠村 容子 (高槻市民)

柏本 景司 (コープ自然派ピュア大阪平和チーム代表)

加藤  豊 (高槻「タチソ戦跡保存の会」会員)

加納 花枝 (神戸市議会議員)

蒲田 愛治 (国労車両所分会書記長)

川崎島次郎 (市民オンブズ箕面代表)

小沢 福子 (大阪府議会議員)

小西 弘泰 (高槻市議会議員)

小林 寿次 (奈良県)

小森 龍邦 (元衆議院議員)

小山 澄江 (茨木市民)

小山 広明 (泉南市議会議員)

坂本 悦子 (茨木市民)

佐久間慶子 (吹田市民)

清水 延夫 (茨木市民)

進藤 圭子 (会社員・茨木市民)

鈴木 浩昭 (茨木市五十鈴町在住)

諏訪 昌一 (鹿児島県加世田市議会議員)

田井 良子 (茨木市民)

竹内  進 (茨木市平田台住民)

田坂 圭子 (消費生活専門相談員)

橘  雄介 (京田辺市議会議員)

龍野 秀明 (茨木市民)

田中 丈悦 (堺市議会議員)

辻田 之子 (茨木市民)

辻元 清美 (元衆議院議員)

都築 徳昭 (憲法を暮らしに生かす尼崎市民の会)

戸田 久和 (門真市議会議員)

中北龍太郎 (弁護士)

長崎由美子 (市民の絆・大阪)

中西 智子 (箕面市議会議員)

野々上 愛 (高槻市議会議員)

橋本 良介 (摂津市民)

林  幹郎 (東大阪福祉ボランティア)

原  和美 (9プラス25改憲阻止市民の会世話人)

人見 昭子 (茨木市民)

藤井幸之助 (同志社大学講師)

藤田  裕 (茨木市民)

藤本 祥司 (茨木市民)

前田 裕唔 (大阪全労協議長)

桝田 伸次 (元神戸市議会議員)

松平  要 (東大阪市議会議員)

三浦たけお (守口市議会議員)

三塩 和敏 (国労・茨木市民)

水上 信也 (介護保険異議あり、全国ネットワーク代表)

蓑田 浩司 (国労闘争団・茨木市民)

宮下 和子 (週刊「金曜日」読者)

村上 和子 (茨木市民)

村田 栄敏 (茨木市民)

森田 充二 (高槻市議会議員)

山口  均 (マラソンランナー)

山下 辰巳 (漫画家・鹿児島県加世田市)

(敬称略・あいうえお順)

社会民主党・大阪府連合

全国労働組合連絡協議会・大阪府協議会

全港湾関西地方大阪支部