「お元気ですか」179号


1400億のダムより被災者支援の充実を

安威川ダムは1400億もかかり、維持費も必要です。使ったお金は当然返ってきません。ダムがあるために被害が大きくなることもあります。ダム建設よりも被害が出たら、きっちりと被災者を支援するのが行政の役割であり、費用対効果の点からも市民の理解と納得が得られるのではないかと述べて次のように質しました。

@本市には災害弔慰金の支給に関する条例と災害見舞金に関する条例があるが、条例の適用、支給実績はどうか。

A予算では毎年どれぐらいの災害を見込んでいるのか。

B1967年水害を当てはめた場合、現在の条例ではどれぐらいの支援ができるのか。 

C二つの条例があるが、死んだ場合、見舞金条例で10万円、災害弔慰金条例で最高500万円となっているが、生活再建の場合350万円の貸付しかない。今度の国会で被災者生活再建支援法の最高額が100万円から300万円に引上げられたとしても生活再建はなかなか難しい。市独自に現在350万円の貸付を1000万まで引上げてはどうか。

なお現在、個人補償に関するものとして災害弔慰金の支給等に関する法律と、被災者生活再建支援法があり、地域救済の激甚災害に対処するための特別の財政援助に関する法律があります。

◆安威川ダムは市民の理解が得られていない

2月下旬に大阪府の包括外部監査人の児玉憲夫弁護士が「利水機能は必要ない、浄水場も不要」という監査結果を報告。その後、大阪府の建設事業評価委員会が「水需要の必要性は確認できない」として結論を出すまで本体着工を凍結するよう知事に意見書を提出、これらを受けて、府は安威川ダムを府営水道の水源にするか再検討を決めたことから次のように質しました。

@市は一連の動きや「淀川水系だけではなく、自前の水源として安威川ダムが必要」という府の主張をどう考えているのか。

Aダム事務所の市民アンケートの概要はどうだったか。

Bアンケートの設問は意図的にダム賛成を誘導しているのではないか。

C水生生物の保護がダムを作る理由に上げられているのはおかしいのではないか。

Dダム事業費について市民に広報で知らせたことがあるのか、また836億から1400億になってから以降はどうか。

E結果を見る限り、極端な回収率や認知度の低さ、必要と答える人の少なさからして、市民、府民の理解を得られているとは思えない。しかも必要と思う人は一年で52%から45%に減り、いらないという人が36%から40%に増えている。利水だけでなくダム事業そのものも市民の理解は得られていない。市は住民投票を実施する考えはないか。

◆「茨木の歴史」はあまりにもいい加減だ

 成人式で配られた「茨木の歴史」の中で、明治以降について西暦年を省略したのはなぜか。一つの本の中で、途中から記述方法を変えるということは普通ありえないし、値打ちもなくなってしまう。

 また太田茶臼山古墳(継体天皇稜)との記述がある。先日も高槻にある今城塚が排水溝や前庭部からして横穴式石室を取り入れた初めての古墳であることが判明し、継体天皇陵がさらに強まったとの記事があった。考古学会で99%太田茶臼山古墳は継体天皇稜でないと言われ、市もそれを認めているのに、なぜこのような表記にしているのか。

◆臓器移植推進のパンフレットを配るのはおかしい

 成人式で臓器移植ネットワークのパンフレットやドナーカードが配られていた。

 臓器移植をめぐっては@脳死は人の死ではないという医学会の動向があり、臓器摘出は患者に苦痛を与えることから麻酔がなされている、A本人が拒否していることを証明していなければ、家族の同意だけで摘出できる法案が出ており、本人同意が無視される動きが出てきている、B人の臓器が「モノ」扱いされるなど、問題が多い。

@北摂7市全ての自治体でも配布しているのか。

A臓器移植推進のパンフレットはいつから入れているのか。

Bパンフレットが教育委員会に渡るまでの経過はどうなっているのか。

C配布依頼の根拠はなにか。

D市の施設においているのか。あるとすればどこか。

E市は移植推進の立場なのか。

 

昔の暮らしを玉島小の子ども達に話しました

 昔の暮らしを話してもらえないだろうかと玉島小学校の先生から依頼を受けました。3年生の子どもが相手です。気安く引き受けたものの何を話したらいいのだろうと戸惑いました。昔のアルバムをめくり、また同窓の先輩で野崎耕二さんが書いた画文集「からいも育ち」を見ながら、私自身、昔の世界に戻っていきました。

 プールが無くて泳ぎの練習は二`ほど歩いた先の吹上浜でした。楽しく泳いだものの帰りはくたくたでつらかったこと。夏になると木から木へ渡って、大きな木にやぐらをこしらえて涼んだこと。その頃、風は木から吹いてくると思い込んでいました。庭や田畑の畦、浜辺にそれぞれ違った紅い実をつけるグミがおいしかったこと。手伝って大きい見事なスイカが出来たのに、いざ農協への出荷になるとたったの30円にしかならず悔しい思いをしたこと。大人が公民館で練り上げた子どもの頭ほどの太さで20m余りもある縄を引いて村中を練り歩き、夜は相撲大会が行われた十五夜まつり・・・。全部は話せませんでしたが子ども達は楽しそうに聞いてくれ、質問もたくさんもらいました。

 自然や体のリズムに合わせて暮らしていた一昔前。今の親たちも元気いっぱい子どもしていました。しかし今は24時間の経済活動に体や生活を合わせる面も多くなっています。自然と親子の会話も無くなり、子どもだった頃の話をゆっくりする間もありません。そんな時代だからこそ親が元気いっぱいだった頃の話は、子ども達の想像力をかきたて、親子のふれあいにもなるように思えます。         (玉島公民館報への原稿より)

 

35歳の女性市長誕生か

 茨木の市長選が4月4日告示、11日投票で行われます。この選挙に市議会元気市民で私と一緒に活動してきた桂睦子議員が立候補を決め、本格的な前哨戦が始まっています。

 今回の市長選をめぐっては昨年の12月議会で次期も立候補かと見られた山本市長が、突如不出馬を表明。一月に入り野村助役が立候補を前提に辞職、市の土地開発公社理事長だった千葉元助役も立候補を表明したために、助役経験者の対決が話題を呼びました。この過程で民主系会派が、4名づつの会派に分裂する事態も生じ、12年前の大友府議の立候補で社会党分裂となった市長選を髣髴させたものです。

 両助役経験者に対して桂候補は立候補の遅れはあるものの35歳で女性、当選2回の現職議員ということから、注目度も一番で、若者、女性への広がりが見込め、女性市長の尼崎の白井市長、国立の上原市長からも熱いエールが送られています。

  安威川ダムの見直し、市長退職金の5割カットなどの市政全般にわたる政策も発表、二人の助役経験者とは一味も二味も違い、市政の大胆な改革が盛り込まれています。

 政党的には新社会、社民党、共産党の支持が見込め、民主党や自民党支持者の一部にも浸透し、自ら活動してきた虹と緑の500人リスト、市民派議員も支援にまわり、急速に支持が広がりつつあります。

 さて今回の市長選はその是非はともかく候補者のイメージが結果を左右する最大の要素になりうることから、若さ、女性を打ち出し、選挙になかなか足を運ぼうとしなかった層への働きかけを重視しています。

 議員2期の経験はありますが、なんといっても相手は市行政のベテラン。比較して安心して行政をゆだねられるのかといった不安があるのも事実、候補者の主張を前面に出しながら、多くの政策スタッフで市政全般に亘っての検討と方針づくりを進め、4月本番に備えています。

 なお私は3月半ばから市長選中心の活動に移ります。なお桂事務所は阪急茨木市駅から2分の舟木町にあります。お立ち寄りください。

 

お便りから

  はじめまして、ジオ茨木に居住しているSという者です。「お元気ですか」いつも読ませていただいています。イラク自衛隊派遣反対行動参加したいのですが、諸々の事情でなかなか参加できません。参加はできませんが、応援しております。頑張ってください。また、参加できる機会をみつけて参加したいと思います。