「お元気ですか」179号


高すぎる市長退職金 

4年間で 2544万円

 

不況の中、各市とも厳しい財政となっています。しかし市長の場合、4年間で2544万円にもなる特別職の退職金は聖域扱いです。私は

この9月議会を含め、数年来減額してはどうかと追求してきましたが、市長は「他市に比べて高くないので減らす考えはない」の一点張りです。以下はこれまでの質疑と答弁の概要ですが、皆さんはどう考えますか。

 

山下 市長で2544万円、助役で1332万円。これだけの退職金を4年毎にもらう。いつもこの議論をすると、他市に比べて高くないとしか言わない。市民感覚からすれば高いという人が大方である。市長や助役が良くやっているとは思うが、人の2倍や3倍働いているわけではない。大阪府は知事など5人の特別職の退職金を25%から30%削減することを明らかにし、新居浜市でも民間との比較や市民感情に合わないことを理由に、5人の退職金廃止を明らかにしている。岡山県総社市でも四役について廃止する条例案を提出したことがある。1期4年間で2544万円の退職金についてどう考えているのか。せめて一定の削減をしてはと思うが、見解をお示し願いたい。


答弁 特別職の退職手当は条例で給料×48ヶ月×乗率となっており、乗率は市長が100分の50、助役が100分の30、収入役、教育長、水道事業管理者が100分の20である。北摂各市と比較すると市長が4位、助役が4位、収入役が6位、教育長が6位、水道事業管理者が6位であって高いとは考えていない。特別職の退職手当率の見直しを行っている市はないと考えており、本市も見直す考えはない。

 

※答弁は乗率での比較ですが、実際の金額は次の一覧表をご覧ください。

自治体名市長助役収入役教育長水道事
業管理者
常勤
監査委員
大阪市483600003247200019200000※1※211280000
豊中市266400001612800010080000887040088704004428000
池田市188160006120000360000036000003600000 
吹田市29232000185472001049760010497600104976004104000
高槻市25560000134640009900000990000099000005596800
箕面市3000000015660000101640001016400010032000 
摂津市172800009240000672000067200006720000 
茨木市25440000133200007872000787200078720004176000
守口市2362560015624000597600047808004780800 
枚方市25920000135360008064000806400080640004392000
寝屋川市26368000167440009072000907200090720002360000
大東市2327500012054000888000090650009065000 
門真市2073600014280000900000090000009000000 
四条畷市176640009480000700800070080006528000 
交野市2041200010756800626400062640006264000 
堺市28560000171072001114560011145600111456006177600
岸和田市2376000010200000601200060120006012000 
泉大津市14952000948000067200006720000  
貝塚市2304000011952000710400071040006816000 
泉佐野市2256000011664000691200069120006624000 
和泉市2534400013600000851200085120008512000 
高石市208800001021440065280006528000  
泉南市13104000748800051120005112000  
阪南市18360000864000062400006240000  
八尾市24240000125280007392000739200073920003888000
富田林市2424000012096000710400071040007104000 
河内長野市2400000011155200770880077088007708800 
松原市2496000012528000777600077760007776000 
柏原市1804800011808000700800070080007008000 
羽曳野市1900800011088000840000084000008400000 
藤井寺市2030400011808000700800070080007008000 
東大阪市386400001862400012240000340000034000002520000
大阪狭山市194400001094400067200006720000  
※1、2退職金については特別職としての扱いはしていない    本年5月調査

 


使い易い犬・猫の避妊去勢手術助成金に

委員会では、住基ネットを中心に、犬・猫の避妊去勢手術助成金について質問しました。現在助成金は申請してからでないと受けられない、また飼い犬、飼い猫でないと受けられないという制約があります。制度の趣旨は不幸な犬、猫を無くし、野良犬、野良猫から市民の平安な生活を守ることであり、手術後の申請や、飼い犬・猫に限定しないで使い勝手のいい制度に改善すべきではないかと質問しました。

 


人権侵害事件が絶えない入管センター

山下 昨年12月議会でも取上げたが問題は収まっていない。一点目は7月にクルド人、アフガニスタン人、8月にアフガニスタン人、トルコ国籍の別のクルド人と自殺未遂事件が相次いでいる。二点目はこの9月に一定改善されたが常勤医師が1ヶ月不在のまま放置されていた事件。三点目は中国人、ウガンダ人への暴行事件、エイズ感染の恐れがあるかみそりの使いまわし事件の発覚などである。この背景には難民の長期収容、難民の不認定、強制退去の問題がある。私も面会に行ってきたが、いつ出られるのかわからない、犯罪人でもないのに長期間拘束されていると訴えていた。

 法務当局は加入している難民条約を無視し、長期収容、難民不認定、生命などの危険が明らかに存在する国籍国への強制送還を行っている。日本政府に対して、国連難民高等弁務官が、アフガニスタン人の強制送還を止め、収容ではなく条件をつけて放免すべきと訴え、アムネ役人・役所関係スティ・インターナショナル、世界やアジアのキリスト教協議会も抗議している。

 人権尊重のまちづくり条例を持ち、センターがある本市として、難民認定制度、入管法の改善や、国際条約遵守など申し入れる考えはないか。昨年の答弁で入管センターへの交流、訪問の必要性を認めていたが、取組みの経過を問う。また今後の取組みについてどのように考えているか。

 

答弁 センターにおいて種々の問題が発生していることは承知しているが、難民認定制度、入管法の改善や、国際条約遵守については国レベルで論議されるものと考えている。市として人権の観点からセンターとの情報交換等に努力したい。6月に本市人権擁護委員会が市職員と一緒に視察をし、7月に訪問した際は本市が人権尊重のまちづくり条例を制定し、人権尊重に取組んでいることを説明しセンターでも人権尊重の基本的姿勢で対応してほしいと要望してきた。今後とも市内の人権団体にセンターと交流されるよう呼びかけていきたい。

 


役所関係者を偏重している市有功者の選定

本市の有功者団体への補助金は北摂ではダントツ、控室まで設けているなど、優遇が際立っています。有功者の選定も役人・役所関係の人だけ優遇されて民間人には冷たい状況が明らかになりました。

有功者選定の内規では市長や議員、また市関係の役職者以外にも「永年にわたり、市行政、又は市民の日常生活に直結した団体、その他の組織の運営に携わり、本市の発展又は市民生活の向上に貢献し、その功績が特に顕著な者」また「個人として際立った貢献と業績を残し、広く社会公共の利益の増進を図り、市民の尊敬に値する者」と民間人を対象とする規定がありますが、この規定による有功者は全くいませんでした。また他市との比較では市長、議員に限定する市も多く、本市は役人・役所関係の人を広範囲に有功者に選定する状況があり、補助金の多さ、ムダと思われる控室同様、改善すべきと思われます。

 


生涯学習受講生の名簿流出後の対応について

今年度425名、前年度402名の方に迷惑をかけたが、受講生にどのような対応をしてきたのか。また受講生の反応はどうであったか。昨年度の受講生に対して、報告・謝罪が遅れたと聞くが、いつどのような対応をしたのか。なぜ今年度生に比べ大幅に遅れたのか。